【FX環境認識解説!】すぐに実践できるシンプルな相場の捉え方

こんな方向けの記事です

「環境認識って結局トレードには使えるの?」
「環境認識って具体的にどう使えばいいの?」
「そもそも環境認識ってトレードに活用できるの?」

環境認識を解説しているサイトやYouTube動画は星の数ほどあると思います。

ただ、実際には「具体的にどう活用するのか?」「具体的にどうエントリーの材料にするのか」など具体的な話は避けている印象があります。

ナヤミくん

結局環境認識って使えるの?

「環境認識で何を知りたいのか?」を明確にすることで環境認識への考え方が変わり、トレードに活用することができます。

今回の記事は、「簡単な環境認識の概要」「環境認識の方法」「具体的なトレードへの活用方法」にフォーカスして解説します!

目次

環境認識とは

FX環境認識とは、外国為替市場(FX)の相場が現在どういった状況にあるのかを把握し、それに基づいて最適な取引戦略を立てるためのプロセスです。これを行うことで、無謀な取引や不安定な相場状況に惑わされず、冷静な判断を下すことができます。

ダウ理論を元に環境認識をする人もいれば、エリオット波動やファンダメンタルズを用いる人もいます。

ここからの内容に関してはあくまで僕の環境認識方法ですので、この記事が環境認識の全てではありません。

簡単に説明すると現在のチャートがどの位置にいるかを判断するためのテクニカル分析の一種となります。

結論から言うと「環境認識=トレンド判定」と言うなります。

環境認識を行う為の理論

僕は「ダウ理論」と「エリオット波動」を元に環境認識を行っています。

ダウ理論は主に6つの原則から構成されており、

  1. 平均はすべての事象を織り込む
  2. トレンドには3種類ある
  3. 主要トレンドは3段階からなる
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
  6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
引用元:ダウ理論 – Wikipedia

となります。

FXにおいては「5.トレンドは出来高でも確認されなければならない」はあまり優位性がないので、あまり気にする必要はありません。

ダウ理論について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

【FXの基礎知識を習得】ダウ理論【画像付きでわかりやすく解説】 | Future Gain

エリオット波動に関してはここで説明するには深すぎる内容ですので簡単に説明します。

エリオット波動理論は、株式や為替などの市場価格の動きが特定のパターンに従うという考え方に基づいています。

主に5つの上昇波(推進波)と3つの下降波(修正波)で構成され、市場のサイクルやトレンドを分析するために使用されます。

  • 推進波(上昇局面): 5波(1, 2, 3, 4, 5)から成り、上昇トレンドを示します。
  • 修正波(下降局面): 3波(A, B, C)から成り、下落トレンドを示します。(画像では1,2,3波で記載していますが本来はA,B,C波となります。)

調整波や、波動カウントの方法などは僕もすべてを理解しているわけではないですし、超絶長くなりますのでここでは割愛いたします。

カウントするのが目的ではないので、、、

ただ、勉強して損はない理論ですので勉強したい方は下記の本をおすすめします。

あなたのトレード判断能力を大幅に鍛える エリオット波動研究 改訂版

環境認識の活用方法

では、具体的にどのように環境認識を行うかを見ていきましょう。

ダウ理論はチャートを切り取る場所で、目線が変わるので少し扱いが難しい側面もありますが図解を用いて解説していきますのでご安心下さい。

トレンドの識別方法

世の中のトレーダーの大半が「6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」を意識してチャート分析をしています。(スキャルピングをする人はあまり見ないかもしれないですが、、、)

僕の過去の記事と重複しますが、ダウ理論において超基本形なのは「高値切り上げ「安値切り上げ」が継続し続ける限りは「上昇トレンド」。下降トレンドは逆です。

このシグナルが崩れた時に「トレンド転換」となります。

画像のように上昇トレンド中というのは

「高値切り上げ」「安値切り上げ」が上昇トレンドとなりますが、それが崩れた時(画像オレンジ○部)で「安値切り下げ」が起きていますのでトレンド終了orトレンド転換ということになります。

ここまでは知ってるよって方が多いと思います。ただ次に実際のチャートに当てはめて確認していきましょう。

実際のチャートで演習

下記チャートは2025年3月12日15時52分時点での1時間足チャートになります。

何となく下落しているということはわかりますね。

これにまずは波形を描いていきます。(ここではエリオット波動は無視しています。)

なぜ波形を描くのかというと、その方が起点が明確になるからです。

何となく下目線だなって感じですよね。ここに水平線を引くのですが、水平線を引くルールがあります。

  1. 最高値・最安値
  2. 高値・安値を付けた起点(押し安値・戻り高値)
  3. 急騰急落の高値安値

ルールはこんな感じです。

水平線を引くとこんな感じになります。(ここでは注目できる急騰急落はなかったので引いてません。)

最高値を付けた起点を下に抜けており、高値安値の切り下げが起きているので明確に下落トレンドとなります。

トレンドラインも引けるので引いてみます。(僕のトレンドラインの引き方はちょっと独特なのですがここでは割愛します。)

現在は最安値を割って、最安値まで戻っている状況です。

ここからどうエントリーしたらいいのかある程度シナリオを描くことができませんか?

  1. まずはこのままレジサポ転換して現在値からそのまま下落パターン
  2. 次に最安値を付けた起点まで戻してから、トレンドラインと水平線に抑えられて下落パターン

もしこの最安値を付けた起点をブレイクするようなら1時間足レベルのトレンド転換なので目線が上に切り替わります。

こんな感じですね。

今まで画像を見ながらいろいろ考えていたと思いますが、環境認識を行うことで「どこで売りエントリーするか」を考えてませんでしたか?

このチャートを見て変なリバ取りの逆張り買いエントリーのことは考えてましたか?

それが環境認識の目的です。「相場はどちらに向かって流れているのか」を認識し、相場の流れに逆らわない。

リバ取りは本当にトレードが上手で相場をよく知っている人じゃないと大体焼かれて資金ショートです。

順張りの方がメンタルも楽で再現性も高いんです。

そもそも逆張りは押し目・戻り目に対してトレンド方向にエントリーするものなんですが、逆張り=高値安値当てのトレンド逆張りみたくなっちゃってるんですよね。

エリオット波動の使い方

今までエリオット波動はガン無視してきましたが、この部分はどうしても抽象的な表現となってしまいます。

オレンジ○でロングしたと仮定して考えてみます。

ロングする前の調整波の構成を見ます。

オレンジ色以前の上昇がインパルスなら5-3-5-3-5という波形になります。

ちょっと見辛いですが、4派の内部は3波動構成でした。なので5-3-5-3-5のインパルスと仮定して、エントリーするイメージと言って伝わるかわからないですが、エリオット波動はこのように使っています。

ダウ理論的には4波の中で1度トレンドが下落となっていますが、水色四角の高値をブレイクすることで再度上昇トレンドに転換しています。ここでロングを打つんですが、これが本来の逆張りエントリーです。

ダウ理論の落とし穴

少し前で「ダウ理論はチャートを切り取る場所で、目線が変わるので少し扱いが難しい側面もありますが図解を用いて解説していきますのでご安心下さい。」と記事の中で言っていましたが、この「切り取る場所」というのは「起点の位置」となります。

下記画像はダウ理論でのセオリー通りのトレンド判別となります。

ナヤミくん

高値・安値掴みのリスクが高すぎる、、、

このセオリー通りのダウ理論でトレードしている方もいますが、トレンド転換を判別してからエントリーするとかなりリスクリワード悪いのがわかるでしょうか?

なので、もう少し早いトレンド転換の判別方法を伝授いたします。

もっと細かくトレンド転換の判別はできますが、画像が見えにくくなってしまうので要点だけにしています。

確かにしっかりトレンド転換を確認するのは大切なことなんですが、このような形で少し小さい軸でダウ理論での判定をしていくと今現在はどこへ向かっていているのかをより詳細に認識することができます。

トレンドが出ているなら「高値安値切り上げ・切り下げ」が起きるわけですから、少なからず直近高値安値へ値は向かっていくことになります。

あくまでこのトレンド判定は「時間足」で判定するようにしてください。5分足だともっとトレンドがコロコロ変わるので振り回されることになります。

エントリーが遅くなるということは、ストップの位置も必然的に悪くなりますし、変な逆行に合う可能性も高くなります。

このトレンド判別ができるようになると、エントリーが遅すぎることや損切が遠くなりすぎることは減ると思います。

まとめ

環境認識はFXトレードにおいて、相場の現状を把握し、最適な取引戦略を立てるため重要です。

ダウ理論では、トレンドが続く限り、トレンド転換シグナルが現れるまではトレンドが継続するという原則に基づいて分析します。具体的には、「高値切り上げ」「安値切り上げ」が続く限りは上昇トレンド、逆にこれが崩れると下降トレンドに転換します。

一方、エリオット波動は市場価格の動きが特定のパターンに従うとする理論で、5つの上昇波(推進波)と3つの下降波(修正波)で市場のサイクルを分析します。エリオット波動を理解することで、トレンドの強さや転換点を見つけやすくなります。

具体的な活用方法としては、まず現在のトレンドが上昇か下降かを判断し、その流れに沿ったエントリーを行うことが重要です。ダウ理論に基づき、トレンド転換の兆しを見逃さず、トレンドが変わる前に順張りのポジションを取ることが有効です。逆張りはリスクが高く、特に初心者は順張りを意識する方が安定した結果を得やすいです。

エリオット波動を利用すると、推進波や修正波のパターンを確認し、次の動きを予測することが可能です。トレンドラインや水平線を引いて、重要な価格帯や転換点を把握し、エントリータイミングを見極めます。環境認識を行うことで、「相場の流れに逆らわず、適切なタイミングでエントリーする」ことができ、より成功率の高いトレードが可能になります。

結論として、環境認識を理解し活用することは、FXトレードにおいて非常に有効です。市場の状況を冷静に把握し、流れに沿った取引を行うことで、リスクを抑えた安定した利益を狙えるようになります。

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注意事項

このブログは管理人の相場に対する見解を解説しているものです。
決して投資勧誘を促すものではありません。
投資を行う際は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、投資の運用は自己判断・自己責任の上行ってください。

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